その BHL,確信を持って診断してますか?

肺門リンパ節腫大は左右対称性で意外と難しい.末梢へ向かう肺血管が太くなるのが異常所見.

肺門のみでなく,縦隔リンパ節腫大の所見をしっかりとろう

無症状患者こそしっかり診断しよう

 

1.  サルコイドーシスとは
サルコイドーシスは全身に非乾酪性肉芽腫を形成する疾患で,90%以上の患者が肺や縦隔・肺門に病変を形成することが有名です.アクネ菌がその原因とも言われていますがいまだよくわかっていません.肉芽腫が形成された部位によって様々な症状を来します.

2.BHL (Bilateral hilar lymphadenopathy) とは
国試にしょっちゅう出てくるこの所見.両側の肺門リンパ節が腫大することによる特徴的な単純X線写真の所見ですね.国家試験の問題では患者さんにぶどう膜炎があったりとサルコイドーシスを疑う所見が既に記載されていることが多いので,簡単に見つけられます.ただし,実際の診療はそうはいかないのです.無症状の BHL 結構難しいことも多いので読影方法を簡単におさらいしておきましょう.

さて,この写真を見た時にまず思うことは
①肺血管が下方に行くにつれて太くなっている!!
ということです.肺門は肺動脈や肺静脈が複雑に重なり合っているので確信を持って所見をとるのは実は難しいです.でも肺動脈も静脈も通常末梢が細く,肺門に近づくにつれて太くなるのが正常ですので,末梢に行くにつれて太くなるというのは異常です.
また
②AP window は通常胸部単純X線写真ではなにも見えない場所なので,変な線が見えるのも異常です.
③この患者さんでは認められませんが,右傍気管線や気管支分岐角の開大などの縦隔リンパ節腫大の所見もきっちりととりましょう.

図1: 両側肺血管が太まっている 図2: AP window        図3:右傍気管線/気管分岐角(正常)

自信を持って BHL を指摘出来るようになりましょう!!

参考:サルコイドーシスの画像診断

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